第 4 5 回 触 媒 研 究 懇 談 会

主催  触媒学会関西地区
協賛  日本化学会近畿支部、近畿化学協会触媒・表面部会

 触媒学会関西地区恒例の触媒研究懇談会を下記の要領で開催いたします。
今回は、エネルギー・環境、放射光利用技術、さらには金属微粒子の形態制御と触媒挙動に関わるホットな話題を提供いただける先生方を講師にお願いしております。また、築城400年を迎える地元熊本のシンボル、熊本城について専門家による楽しいご講演も企画しました。
梅雨明けのひと時、阿蘇五岳を一望にする三菱重工阿蘇高原クラブで、最先端の知識の拡充とともに、心身のリフレッシュにもご期待下さい。どうか皆様お誘いあわせのうえ、ぜひとも参加いただきますようお願い申し上げます。

日  時  平成19年7月4日(水)〜 6日(金)
会  場  三菱重工阿蘇高原クラブ
(〒869-1411 熊本県阿蘇郡南阿蘇村大字河陰5−35 TEL 0967-67-3100 FAX 0967-67-3212)

 【集合場所・時間】

  熊本空港に7月4日13:00集合、もしくは14:00までに現地に集合願います。
 【交通案内】
  熊本空港からは貸し切りバスでお送りします(13:00集合の一回のみ)。
  熊本空港に集合できない方は各自タクシー(所要時間40分)をご利用下さい。
  鉄道利用の場合、南阿蘇鉄道阿蘇下田駅下車、タクシー(所要時間15分)をご利用下さい。

<プログラム>

月 日 午  前 午  後
7月4日(水) テーマ(1)・テーマ(2) 懇親会
7月5日(木) テーマ(3)・テーマ(4) グループ討論 夕食会
7月6日(金) テーマ(5)・テーマ(6)

*7月4日(水)*

1.「メソ多孔体のナノ空間を利用した協奏機能の設計-分子吸着剤・触媒・光触媒への展開-」(14:00〜15:30)
                            広島大学大学院工学研究科准教授 犬丸  啓 氏
 メソポーラスシリカなど均一なナノ空間を有する多孔体の機能化は興味ある課題である。演者らは、その方法論の一つのとして、メソ多孔体と有機物あるいは無機物を複合化し、それらの協奏機能を設計する観点で研究を進めてきた。本講演では、有機修飾無機メソポーラスシリカの分子選択的吸着機能や、メソポーラスシリカに酸化チタン粒子を埋め込んだユニークな構造をもつ複合体の分子選択的光触媒機能を中心に演者らの研究を紹介する。

2.「放射光X線による表面・界面評価」(15:30〜17:00)
        (財)高輝度光科学研究センター産業利用推進室グループリーダー 廣沢 一郎 氏
 SPring-8では高輝度な放射光X線を利用して、X線回折、XAFS、X線イメージングなど多くの実験が行われています。今回は、SPring-8の放射光の特徴と微小角入射条件下での回折・散乱及び反射率測定による薄膜、表面・界面構造評価技術及び界面の化学状態評価への高エネルギー光電子分光技術の応用事例を中心にSPring-8のactivityの一部をご紹介いたします。これを機会に皆様にSPring-8利用をご検討いただければ幸甚です。

*7月5日(木)*

3.「熊本城の特色と建築史上の問題点」(9:00〜10:30)
                       熊本大学大学院自然科学研究科准教授 伊東 龍一 氏
 熊本城の近世城郭として位置付けをこれまでの研究成果に基づいて確認し、さらに近世住宅設計・計画の手法を紹介した上で、復元過程を通じて得られた熊本城本丸御殿の特色として、極めて太い木割や、石垣上にまたがり、両石垣間の地下通路に玄関を設ける独自の空間構成、格天井の格間の絵や障壁画による華やかな室内意匠といった点があることを明らかにし、復元設計後もなお残された諸課題や、今回の復元の意味についても論じる。

4.「フロン分解触媒の開発と実用化」(10:30〜12:00)
                                   大分大学工学部教授 瀧田 祐作 氏
 フロンの触媒分解は非常に省エネルギーな分解方法である。フロン類の分解では高腐食性のフッ化水素などの酸が生成する。したがってこれに用いる触媒は酸に対する耐性の大きい材料でなくてはならない。熱力学的検討から金属リン酸塩がこれらの強酸に耐え、高い加水分解活性を有することを見出した。この触媒を用いてプロパンなどの燃焼排ガスに直接フロンを導入して加水分解する実用装置を開発した。

*7月6日(金)*

5.「湿式ボトムアップ法による形状制御型メゾスコピック触媒材料の開発」(9:00〜10:30)
                東京農工大学大学院共生科学技術研究院特任助教授 山田 真実 氏
ナノメートルオーダーに微小化した金属や金属酸化物、集積型金属錯体といった無機系メゾスコピック材料は、量子サイズ・表面効果に基づくバルク金属や原子とは異なる化学/物理的性質を示し、電子光学や触媒、磁性、医療など幅広い分野で需要が期待されている。本講演では、溶液中で無機物および有機物を原子レベルから汲み上げる湿式ボトムアップ法を用いて、新規触媒材料を目指した形状制御型ハイブリット材料の創製について紹介する。

6.「酸化物担体上でのPtの粒成長抑制および再分散挙動の解析」(10:30〜12:00)
                       (株)豊田中央研究所触媒研究室主任研究員 田辺 稔貴 氏
酸化物担体上のPtの粒成長、および再分散挙動をCOパルス吸着、XPS、およびXAFSなどを用いて解析した。酸化雰囲気での粒成長は担体中の酸素の電子密度と相関し、電子密度が高いほど抑制された。これはPtと担体中の酸素が強く結合するためであると考えられる。この結合を駆動力として粒成長したPtが再分散する現象を見出し、in situ XANES測定によりreal-time観測することに成功した。

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参加費 35,000円(受講料・宿泊費・消費税を含む)
申込方法 6月22日(金)までに下記申込書に必要事項を明記の上、お申込下さい。参加費は現金書留または銀行振込〈りそな銀行御堂筋支店・普通預金No.0186089触媒学会関西地区名義〉にてお願い致します。
申込先 〒550-0004 大阪市西区靭本町1-8-4(大阪科学技術センター6階)
触媒学会関西地区 
TEL.06-6441-5531 FAX.06-6443-6685 E-mail:catal@kinka.or.jp

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第45回触媒研究懇談会 参加申込書
(2007/7/4〜6 三菱重工阿蘇高原クラブ) 

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